2016年9月24日土曜日

第22回秋季広瀬川流域1万人プロジェクト開催

 作業終了後の集合写真です。
9月1日からの台風10号の豪雨で防潮堤西側の盛土整地部分は雨水が引かず一面の湖状態。
工事車両も入って懸命の復旧作業のため第1保護区までは近づけず第2保護区周辺の漂流物収集を実施しました。  波打ち際沿いの綺麗になった砂浜をご覧ください。



参加数は382名で単独イベントとしては、会設立以来最高の参加数でした。
収集量は、燃えるゴミ82袋、燃えないゴミ122袋、ビン類9袋、カン類16袋 合計229袋でした。


ゴミ袋に入りきれない大型漂流物や流木等は小山にして数ヵ所に集めました。
高潮による被害は少なかったようで根付いた海浜植物は流失を免れました。
砂の動きが止まっている地帯は、斑状態ですが生育が進んでいます。緑のじゅうたんには程遠い状況ですが、根付きさえすれば自然増殖が期待できます。
その間だけでも津波はもちろんのこと台風等異常気象が少なければと思うのですが。

2016年8月27日土曜日

「第2回石狩中・閖上中植栽交流会 in 名取」開催

8月25日~26日第2回石狩中生・閖上中生による植栽交流会を実施しました。
震災後、石狩中学生が閖上海岸で採取したハマボウフウの種を被災地に代わり校内の栽培畑で育て、生まれ故郷の閖上海岸へ移植する“里帰り活動”です。
 当会は平成14年より石狩浜海浜植物保護センターと交流があり馴染みの地域ですが、震災後は余裕がなく「北の里浜 花のかけはしネットワーク」(札幌市)と共催で開催しています。
本年は宮城農業高校生の協力参加もあり、2日間総勢60名でハマボウフウ若苗のほかコウボウムギ等海浜植物4種類300株を植栽し交流を深めました。
石狩中学校からビデオレターによる栽培活動の紹介・声のメッセージがあった後、大きな旗に書いてくれた励ましの寄書と沢山の復興祈願の黄色いハンカチが閖中生へ渡されました。
引渡し式の1コマです。










両中学生と宮城農業高校生が入り混じってグループをつくり若者同士の懇談会風景です。
石狩中生にとっては、閖中・宮農の仮設校舎での勉強のこと、津波のこと、復興のこと、海岸再生のことなど限られた時間ではありましたが、被災地を実際に見て、聞いて何かを感じてくれたようです。
石狩に帰ったら皆に伝えると口々に言っていました。
第2ハマボウフウ保護区北側へ石狩中植栽区域(面積100㎡)として4種類まとめて移植しました。
今後、成長の定点観察をしながら交流が続き、石中・閖中友好保護区として植物も若人も育っていけばと夢をみています。

2016年8月7日日曜日

高校生夏のボランティア体験受入


1日目 栽培畑での除草作業
2日目 海岸でのハマボウフウ種の採取
        2日間の午後は、ハマボウフウと海岸環境保全の勉強会を実施。

 閖上復興状況視察後でもあったせいか、牙を剥いた時の恐ろしい自然の力と穏やかな時のすべての生物を育んでくれる自然の力を目の当たりに見て、自然保護の大切さを再認識したと口々に語っていた。
 
                  作業後、波とたわむれ,大ジャンプ! 
ピチピチの若さがまぶしい。間違いなく海岸再生は出来ると確信。それにしても男子がいないのが淋しい。


2016年8月1日月曜日

ふるさと閖上海岸自然観察会を開催

8月1日「閖上の絆実行委員会」と共催でハマボウフウ保護区周辺の自然観察会を開催しました。

津波被災で閖上を離れている人達の閖上海岸はどうなっている?という声に応えたものです。

早稲田大学、千葉大学の学生ボランテアの参加もあり、3世代43名が集いました。
仙台空港まで続く防潮堤の威容さに感嘆の声を上げ、、久々の潮風の香りを胸いっぱい吸って心の洗濯もできたようです。


第2保護区から第1保護区へ向かって海岸を散策。

震災より5年余が過ぎ、疎らとは云いながら砂浜を覆うようになった海浜植物と浸食されるどころか逆に増えている波打ち際からの砂地に驚いていました。


2016年6月22日水曜日

28年度海岸功労者表彰を受けました

6月22日 東京港区虎の門 日本消防会館で開催された (一社)全国海岸協会の平成28年度第47回定時総会において海岸功労者表彰を受けました。本年度は都道府県、国交省各地方整備局の推薦を受けた北は茨城県から南は鹿児島県鹿屋市までの2個人・7団体の計9件の受賞でした。

当会は東北地方整備局仙台河川国道事務所海岸課からの推薦で、その推薦文には、「名取海岸を中心に海浜植生の保護育成や海岸環境保全を目的に平成13年8月に設立、活動を行ってきたが、東日本大震災で壊滅的被害を受けた。被災後は残存したハマボウフウの保護・育成を再開するとともに散在したゴミ等の海岸清掃を通し、海岸環境の保全・回復に貢献している。また、各種団体との交流、産学官との連携による海岸環境保全啓発事業を行っており、それらの活動は同震災で疲弊した地域を元気にし、心の復興と海岸環境の保全の向上に尽力した。(一部抜粋)」とありました。


表彰状と副賞授与の後、受賞者による活動状況報告がありました。

身に余る推薦内容に恐縮しつつ、会員にとっては望外の喜びであり、今後の活動に大きな励みになったこと、震災を経てここまで来れたのは多くの連携団体、行政・学校関連、市民の皆さんの支援のおかげであったことを心からの感謝とともに伝えました。

私たちの力はまだまだ弱く、海岸のお花畑のゴールは、はるか彼方。地味な活動の積み重ねですが、閖上の復興と 海岸の再生に、これからも精一杯 取り組んでいきたいと思います。

2016年6月12日日曜日

栽培畑の除草を実施


雑草を含め今年のハマボウフウの成長は遅いような気がしましたが、放っておくと目も当てられなくなってしまうので、6月12日栽培畑の雑草取りを行いました。







昨年「花王・みんなの森づくり活動助成」により、津波ですべてを失った器械類を取り揃えることが出来たので、今年はその威力を発揮、3名で6時間ほどの作業で栽培畑と周辺の雑草を刈取り、見違えるほどきれいな畑になりました。

2016年4月23日土曜日

第21回春季広瀬川流域1万人プロジェクト開催

4月23日10時から12時まで閖上会場担当団体として216名の皆さんとともに海岸清掃活動を実施しました。
震災からの復旧を見届けようと毎回参加の団体、企業の皆さんも多く、感謝、感謝です。


4月中旬より県仙台土木事務所が、私たちが昨年収集し撤去困難な大型漂流物と本年打ち上げられた流木等を2台の重機を使い、一か所に集積してくれていたので、今回は小さなゴミ類を収集しました。
収集ゴミ袋数は、可燃ゴミ42袋、不燃ゴミ24袋 合計66袋でした。震災後26年から春秋年2回の実施で、閖上海岸はようやく震災前の状態に戻りつつあります。

1万人プロジェクト全体としては、今までの春の開催では最も多い1,167名の参加があり、収集ゴミは200袋余りでした。



ちょうどこの日は、熊本地震が発生し1週間目でした。
5年1ヶ月前私たちが経験したあの混乱と不安の真っただ中にあることを思い、今回は清掃とあわせ各会場において支援の募金活動を行いました。112,518円の募金が集まり、全国で川の活動を行っている「NPO法人 川に学ぶ体験活動協議会」が行う被災地支援活動に寄附しました。